ジメジメ、ムシムシ…梅雨の時期はイライラしたり、やる気が出なかったりと、からだに不調が生じることが多いですよね。
これはワンちゃんも同じで、梅雨時には食欲不振や下痢・嘔吐といった症状がよくみられます。
でも、なるべくなら愛犬には健康的に過ごしてほしいですよね。
この記事では、梅雨の時期によく見られる不調について、また、じめっとした季節でも愛犬が快適に過ごせる方法をお伝えしています。
「愛犬には、楽しく快適に梅雨時期を過ごしてほしいな!」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
梅雨の時期に体調をくずしやすい理由とは?
梅雨の時期は湿度が高く、気圧の低い日が多いといった特徴があります。
湿度が高いと、からだの水分を外に排せつしづらくなり、余分な水分が貯まってしまいます。
結果として、血液の循環がとどこおり、老廃物がたまったり、むくみが生じたりするようになります。
また、気圧が低いことによっても水分バランスは乱れ、自律神経のバランスも崩れるようになります。
梅雨によく見られる愛犬の3つの不調とは?
上記でお伝えした通り、梅雨の時期は体調を崩しやすいといった特徴があります。
では実際、ワンちゃんにおいては、どういった不調が見られるのでしょうか?
以下で解説していきます。
①食欲不振
梅雨時期には、食欲不振になるワンちゃんが多くいます。
これも余分な水分がからだに貯まることに関連し、『食いつきが悪い…』『食事を残すようになった…』といったことが生じます。
また、嘔吐や下痢などの消化器症状が現れることもしばしばあります。
『なんとなく元気がない』『いつもと様子が違う』といった分かりにくい症状であることも多いですね。
一過性のものであれば、胃腸薬や下痢止めなどの内服治療で改善することがほとんどですが、中には迅速な対応が必要なケースもあります。
②睡眠トラブル
高い湿度は睡眠にも影響します。
眠りにつくときは、深部体温を下げることで、脳とからだをしっかり休息させるしくみがあります。
湿度が高いと、体温が下がりきらず、寝つきが悪くなることや、眠りが浅くなる場合があります。
犬の平均睡眠時間は人より長く、約9~14時間と言われています。
睡眠が足りないことで、食欲不振やイラ立ち、活気がない…といった精神バランスの乱れにもつながります。
③運動不足
雨が降っていると、なかなかお散歩に出かけづらいですよね…
そのため、運動不足となってしまうワンちゃんが多くいます。
運動不足は、肥満や体力の低下を生じ、心疾患や血圧のトラブルなども起きやすくなり、まさに万病のもとです。
また、外に出ないことで刺激が減り、ストレスを感じることも多いですね。
結果として、無駄吠えや噛み癖、手足を異常になめる…などのストレス行動が見られることもあります。
梅雨時期に愛犬が快適に過ごすためには~愛犬が幸せを感じる法
梅雨の時期に愛犬が快適に過ごすためには、以下の3つのことに気をつけて生活を送ることがおすすめです。
①食事の管理
食欲を安定させ、消化器トラブルを生じないようにするためには、その時々に合った対応が必要です。
「なんとなく食欲が落ちているな…」と感じたときには、まずは食事内容の変更やトッピングをしてみるといいしょう。
ウェットフードなら嗜好性もよく、成分のほとんど(60~80%)が水分であるため、消化にも良い傾向があります。
ささみや胸肉、カボチャやサツマイモなどをトッピングすることで、食いつきが戻ってくるケースもよくあります。
温めることでにおいの分子が拡散し、食いつきが増すことも多いですね。
食事の変更を試みても改善がない場合には、動物病院を受診した方が安心でしょう。
②湿度・温度の管理
梅雨の時期の平均湿度は、約80%との報告もあります。
一般的に、犬が快適に過ごせる湿度は40~60%程度と言われており、これを保つことはとても重要です。
また、梅雨時は気温にばらつきがあることも特徴です。
最近では異常気象の日も多く、まるで夏のような暑さの日もありますよね。
一方で、雨の日は肌寒く感じることも…
ワンちゃんが快適と感じる夏の室温は25℃前後とされています。
除湿器やエアコンを用いて、湿度・温度を調整するようにしましょう。
ちなみに、窓を開けるだけ、扇風機を回すだけ…では、ぬるい空気を循環させるのみで、温度や湿度のコントロールはできません。
エアコンと併用して使用することで、効率よく管理ができますよ。
③運動の管理
雨だからといって散歩を控える必要は特にありません。
ただ、からだが汚れてしまう場合や、子犬やシニア犬では体力が奪われてしまう可能性もあります。
そのため、家の中での遊びも充実させてあげるといいでしょう。
ワンちゃんはそもそも、集団で生活をしていた動物ですので、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間をとても大切に思っています。
かくれんぼや追いかけっこ、ボールの持ってこい遊びなどは、体力を使い、コミュニケーションもとれるため、ストレス解消にもつながります。
忙しくてかまってあげられないときは、ワンちゃんが一人で遊べる知育玩具なども利用してみてもいいかもしれませんね。
ただし、家の中は外とは異なり、滑りやすく、壁や家具などにぶつかる危険性もあります。
滑りづらい床材を使用し、なるべく家具の少ない部屋で遊ぶなど、配慮をしてあげましょう。
梅雨時期における愛犬のお留守番対策
梅雨時期のお留守番には、エアコン(湿度の管理のみならドライ)をつけての対応が安心でしょう。
室温25℃前後、湿度40~60%を維持できるよう、温度計・湿度計を用いて調整しましょう。
また、ワンちゃんによって、体感は異なります。
自分で快適な場所を見つけられるよう、玄関やお風呂場、寝室などにも移動できるようにしておくと安心ですね。
暑くなることも多いですので、水は部屋のいろいろな場所に配置し、いつでも新鮮な水を飲めるようにしてあげましょう。
梅雨時期は食事の保存方法にも気をつけよう
気温と湿度の上昇にともない、ドッグフードが傷んでしまうことも多いでしょう。
そのため、食べ残しはすぐに片付けるようにすると安心です。
また、しっかり密封できる容器で保管することも大切ですね。
冷蔵の指示がないドッグフードの場合には、常温保存が一般的です。
『冷蔵しておいた方が安心』という感覚もあるかもしれませんが、なんども出し入れすることで結露をし、ドッグフードが劣化しやすくなります。
フードの管理とともに、食器をきれいにすることも重要です。
陶器製のものなら、傷がつきづらく、菌が繁殖しにくい傾向にあります。
【まとめ】愛犬が快適に梅雨時期を乗り切る方法とは?
ワンちゃんが快適に梅雨を乗り切るためには、その時々に合った食事管理と湿度・温度管理、適度な運動が大切です。
お肉や野菜などのトッピングを用いて、食事にメリハリをつけるといいです。
また、おもちゃやボールなどを使って一緒に遊ぶことで、運動不足解消、ストレス発散にもつながります。
梅雨の対策をしっかり行い、愛犬と楽しく快適に過ごすようにしましょう!