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犬も血液サラサラが大切な理由

犬も血液サラサラが大切な理由

『○○を食べると血液がサラサラになる』 『健康寿命を延ばすためには、血液サラサラが命!』 など、人の医療分野では、『血液をいかにサラサラにするか?』が、コラムや番組でも多く取り扱われ、注目を集めています。 これは犬でも同じであり、良質な血液・血流を保つことは、健康長寿に結びつく可能性があります。 この記事では、犬の血液や血流について、サラサラにするとよいと言われる理由や、おすすめの食材などをお伝えしています。 『愛犬といつまでも一緒に、かつ健康的に過ごしたい!』という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。   愛犬の血液サラサラにはメリットがいっぱい!   愛犬の血液がサラサラである状態には、メリットがたくさんあります。 あげればきりがないですが、例えば、   ●心疾患の予防 ●認知機能の改善 ●血栓予防 ●血圧が下がる ●太りづらくなる ●免疫力の向上   …などといった多くの効果があります。 そもそも、血液がサラサラな状態とは、血中に糖や脂質が過剰に含まれず、酸素や栄養素の運搬がスムーズに行われている状態のことです。 からだに必要な物質を滞りなく運べる状態は、想像するだけでも、健康的なかんじがしますよね。 一方で、血液がドロドロな状態では、血流が滞ってしまう可能性があります。 これにより、血栓ができやすくなる、免疫力の低下、むくみや冷え…といった状態を引き起こします。   犬の血液は弱アルカリ性 通常、犬の血液は弱アルカリ性の非常に狭い範囲に維持をされています。 (pH:7.40±0.05) これが、ストレスや食生活などにより、酸性にかたむいてしまうこと(アシドーシス)で、ドロドロ血液に拍車をかける可能性があります。 また、糖尿病や腎臓トラブルなど病気があることで、からだが酸性にかたむくこともあります。...

犬も血液サラサラが大切な理由

『○○を食べると血液がサラサラになる』 『健康寿命を延ばすためには、血液サラサラが命!』 など、人の医療分野では、『血液をいかにサラサラにするか?』が、コラムや番組でも多く取り扱われ、注目を集めています。 これは犬でも同じであり、良質な血液・血流を保つことは、健康長寿に結びつく可能性があります。 この記事では、犬の血液や血流について、サラサラにするとよいと言われる理由や、おすすめの食材などをお伝えしています。 『愛犬といつまでも一緒に、かつ健康的に過ごしたい!』という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。   愛犬の血液サラサラにはメリットがいっぱい!   愛犬の血液がサラサラである状態には、メリットがたくさんあります。 あげればきりがないですが、例えば、   ●心疾患の予防 ●認知機能の改善 ●血栓予防 ●血圧が下がる ●太りづらくなる ●免疫力の向上   …などといった多くの効果があります。 そもそも、血液がサラサラな状態とは、血中に糖や脂質が過剰に含まれず、酸素や栄養素の運搬がスムーズに行われている状態のことです。 からだに必要な物質を滞りなく運べる状態は、想像するだけでも、健康的なかんじがしますよね。 一方で、血液がドロドロな状態では、血流が滞ってしまう可能性があります。 これにより、血栓ができやすくなる、免疫力の低下、むくみや冷え…といった状態を引き起こします。   犬の血液は弱アルカリ性 通常、犬の血液は弱アルカリ性の非常に狭い範囲に維持をされています。 (pH:7.40±0.05) これが、ストレスや食生活などにより、酸性にかたむいてしまうこと(アシドーシス)で、ドロドロ血液に拍車をかける可能性があります。 また、糖尿病や腎臓トラブルなど病気があることで、からだが酸性にかたむくこともあります。...

犬の腎臓病の原因や症状、治療法について

犬の腎臓病の原因や症状、治療法について

「最近、愛犬の尿量が増えたな…」「よく水を飲んでいる気がする…」 という場合には、腎臓病になっている可能性もあります。 犬の腎臓病は、早期に治療を始めないと、命にかかわることもある怖い病気です。 この記事では、犬の腎臓病について、原因や症状、検査内容や予後などについてお伝えしています。 愛犬の腎臓病について、疑問や不安がある飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。 犬の腎臓病の原因とは? 犬の腎臓病には、急性腎障害や慢性腎臓病、蛋白喪失性腎症、腎盂腎炎、腎結石…などとさまざまあります。 そのなかでもよく見られる疾患が、急性腎障害と慢性腎臓病です。 これらは全く違った病態であり、治療法も大きく異なります。 また、慢性腎臓病は高齢期に患うことが多い一方で、急性腎障害はどの年齢でもかかる可能性があります。 以下では、急性腎障害と慢性腎臓病について、原因や病態を分けてお伝えしていきます。 急性腎障害の原因 急性腎障害とは、腎臓に急激な(数時間~数日の間に)負担がかかることで、腎機能が低下する病気です。 原因としては、 ●腎前性(脱水などによる腎血流量の減少) ●腎性(腎実質の障害) ●腎後性(尿管~尿道までの閉塞) に大きく分類されますが、これらが併発していることもしばしばあります。 一般的に、犬では、腎性が約60%と多く、原因が特定できなかったものが約30%、腎前性が約10%であるとの報告があります。 猫では腎後性(尿道閉塞)が約30%と高い割合を占めるため、犬と猫では、原因・病態の違いがあります。 また、腎性の原因としては、毒物や薬物(レーズンやグレープ、エチレングリコール、NSAIDsなど)が約45%、感染(レプトスピラ症など)が約45%、免疫介在性が15%との報告もあります。 慢性腎臓病の原因 犬の慢性腎臓病とは、腎臓の構造と機能の異常が長期間続いた状態のことです。 犬における原因としては、 ●免疫複合体性糸球体腎炎 ●非免疫複合体性糸球体腎症 ●腎アミロイドーシス ●尿細管間質障害 などが多く、同じ慢性腎臓病であっても兆候や進行の程度がさまざまあります。 犬の腎臓病で見られる症状...

犬の腎臓病の原因や症状、治療法について

「最近、愛犬の尿量が増えたな…」「よく水を飲んでいる気がする…」 という場合には、腎臓病になっている可能性もあります。 犬の腎臓病は、早期に治療を始めないと、命にかかわることもある怖い病気です。 この記事では、犬の腎臓病について、原因や症状、検査内容や予後などについてお伝えしています。 愛犬の腎臓病について、疑問や不安がある飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。 犬の腎臓病の原因とは? 犬の腎臓病には、急性腎障害や慢性腎臓病、蛋白喪失性腎症、腎盂腎炎、腎結石…などとさまざまあります。 そのなかでもよく見られる疾患が、急性腎障害と慢性腎臓病です。 これらは全く違った病態であり、治療法も大きく異なります。 また、慢性腎臓病は高齢期に患うことが多い一方で、急性腎障害はどの年齢でもかかる可能性があります。 以下では、急性腎障害と慢性腎臓病について、原因や病態を分けてお伝えしていきます。 急性腎障害の原因 急性腎障害とは、腎臓に急激な(数時間~数日の間に)負担がかかることで、腎機能が低下する病気です。 原因としては、 ●腎前性(脱水などによる腎血流量の減少) ●腎性(腎実質の障害) ●腎後性(尿管~尿道までの閉塞) に大きく分類されますが、これらが併発していることもしばしばあります。 一般的に、犬では、腎性が約60%と多く、原因が特定できなかったものが約30%、腎前性が約10%であるとの報告があります。 猫では腎後性(尿道閉塞)が約30%と高い割合を占めるため、犬と猫では、原因・病態の違いがあります。 また、腎性の原因としては、毒物や薬物(レーズンやグレープ、エチレングリコール、NSAIDsなど)が約45%、感染(レプトスピラ症など)が約45%、免疫介在性が15%との報告もあります。 慢性腎臓病の原因 犬の慢性腎臓病とは、腎臓の構造と機能の異常が長期間続いた状態のことです。 犬における原因としては、 ●免疫複合体性糸球体腎炎 ●非免疫複合体性糸球体腎症 ●腎アミロイドーシス ●尿細管間質障害 などが多く、同じ慢性腎臓病であっても兆候や進行の程度がさまざまあります。 犬の腎臓病で見られる症状...

犬の涙やけの原因や食事・血流について

犬の涙やけの原因や食事・血流について

「愛犬の涙やけがひどいです…」「涙やけを改善したいな!」 という飼い主さんは多くいらっしゃいます。 拭いてあげてもよくならないし、なにか自宅でできる方法はないかな…と不安や疑問もあることと思います。 犬の涙やけにはさまざまな原因がありますが、食事の変更でよくなる場合もあります。 この記事では、犬の涙やけについて、原因や治療法(主に食事について)お伝えしています。 「愛犬の涙やけを少しでも改善したいな!」という飼い主さんには参考になると思いますので、ぜひ読んでみてくださいね! 犬の涙やけの原因とは? 犬の涙やけは、医学的には『流涙症;りゅうるいしょう』と言われ、流れ出た涙によって毛が茶色に変色してしまう状態です。 トイプードルやマルチーズなどの小型犬に比較的多く発生する傾向があります。 涙やけの原因としては、   ●涙が多い ●涙がうまく流れない、あふれてしまう ●涙が眼の表面に保持できない ことがあり、これらが重複して発生していることもあります。     犬の涙やけの治療法 犬の涙やけの治療法は、その原因により異なります。 すなわち、涙の流出路が詰まっている場合には、その部分の解除が有用となります。 鼻涙管(眼と鼻をつなぐ管;涙の流れ道)洗浄は通常麻酔をかけて行い、涙点から入れた液体が鼻に抜けることを確認します。 また、逆さまつげが入っている場合には除去することで、眼瞼が内反しているときには、手術により整復して対応します。 このような外科的処置以外にも、犬の涙やけは、食事管理にて改善することもあります。 犬の涙やけとフードの関係 ドッグフードを変更することで、涙やけが改善した・悪化したということはしばしばあります。 現在のところ、フードと涙やけの関連は明確にはなっていませんが、フードによるアレルギー反応の可能性や、フード中の脂質成分のバランスなどが関与している可能性などが考えられています。 実際、涙やけが良化するフードは個体によって異なりますが、皮膚用の療法食への変更で改善する症例は多くいます。 皮膚用の療法食においては、 ●ω3系不飽和脂肪酸(EPA、DHA)の配合 ●クルクミンやアロエベラ、ビタミンCやタウリンなどの配合...

犬の涙やけの原因や食事・血流について

「愛犬の涙やけがひどいです…」「涙やけを改善したいな!」 という飼い主さんは多くいらっしゃいます。 拭いてあげてもよくならないし、なにか自宅でできる方法はないかな…と不安や疑問もあることと思います。 犬の涙やけにはさまざまな原因がありますが、食事の変更でよくなる場合もあります。 この記事では、犬の涙やけについて、原因や治療法(主に食事について)お伝えしています。 「愛犬の涙やけを少しでも改善したいな!」という飼い主さんには参考になると思いますので、ぜひ読んでみてくださいね! 犬の涙やけの原因とは? 犬の涙やけは、医学的には『流涙症;りゅうるいしょう』と言われ、流れ出た涙によって毛が茶色に変色してしまう状態です。 トイプードルやマルチーズなどの小型犬に比較的多く発生する傾向があります。 涙やけの原因としては、   ●涙が多い ●涙がうまく流れない、あふれてしまう ●涙が眼の表面に保持できない ことがあり、これらが重複して発生していることもあります。     犬の涙やけの治療法 犬の涙やけの治療法は、その原因により異なります。 すなわち、涙の流出路が詰まっている場合には、その部分の解除が有用となります。 鼻涙管(眼と鼻をつなぐ管;涙の流れ道)洗浄は通常麻酔をかけて行い、涙点から入れた液体が鼻に抜けることを確認します。 また、逆さまつげが入っている場合には除去することで、眼瞼が内反しているときには、手術により整復して対応します。 このような外科的処置以外にも、犬の涙やけは、食事管理にて改善することもあります。 犬の涙やけとフードの関係 ドッグフードを変更することで、涙やけが改善した・悪化したということはしばしばあります。 現在のところ、フードと涙やけの関連は明確にはなっていませんが、フードによるアレルギー反応の可能性や、フード中の脂質成分のバランスなどが関与している可能性などが考えられています。 実際、涙やけが良化するフードは個体によって異なりますが、皮膚用の療法食への変更で改善する症例は多くいます。 皮膚用の療法食においては、 ●ω3系不飽和脂肪酸(EPA、DHA)の配合 ●クルクミンやアロエベラ、ビタミンCやタウリンなどの配合...

犬の認知症の原因や症状、治療法や予防法について

犬の認知症の原因や症状、治療法や予防法について

『愛犬のおもらしなどの粗相が増えた…』『夜鳴きが多くなった…』という場合には、認知症になっている可能性があります。 認知症の場合には、どういったケアが必要なのか?治る病気なのか?不安ですよね… この記事では、犬の認知症について、 ●どんな症状が出るのか? ●余命はどれくらいなのか? ●予防法はあるのか? などについてお伝えしています。 認知症の愛犬の介護は、人のお世話と同じように、大変であることが多いです。 愛犬の認知症にしっかり向き合い、後悔のないケアをしていきたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。     犬の認知症とは?原因について 犬の認知症は、正確には、『認知機能不全症候群(高齢性認知機能不全)』と呼ばれる病気です。 高齢期に認知機能が緩やかに低下していき、結果として、複数の特徴的な行動障害を呈するようになる症候群を言います。 原因や病態はいまだ解明されておらず、疾患の特異的な変化は現在のところ見つかってないことが実際です。 (※以下では、認知機能不全症候群(高齢性認知機能不全)を『認知症』と表記しています。) 犬の認知症の症状とは? 犬の認知症でよく見られる症状としては、 ●吠えるようになる、夜鳴き ●寝なくなる ●動きが悪くなる ●夜間に活動的になる ●ウロウロする、徘徊 ●家の中で迷子になる ●部屋の角で動けなくなる ●飼い主さんに無関心になる ●粗相をする   …などと、個々の犬により、さまざまな症状を示します。 また、視覚などの感覚機能が低下したり、ふらつきや転倒、頭部の下垂や振戦といった歩行異常や姿勢の異常を併発することも多いです。...

犬の認知症の原因や症状、治療法や予防法について

『愛犬のおもらしなどの粗相が増えた…』『夜鳴きが多くなった…』という場合には、認知症になっている可能性があります。 認知症の場合には、どういったケアが必要なのか?治る病気なのか?不安ですよね… この記事では、犬の認知症について、 ●どんな症状が出るのか? ●余命はどれくらいなのか? ●予防法はあるのか? などについてお伝えしています。 認知症の愛犬の介護は、人のお世話と同じように、大変であることが多いです。 愛犬の認知症にしっかり向き合い、後悔のないケアをしていきたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。     犬の認知症とは?原因について 犬の認知症は、正確には、『認知機能不全症候群(高齢性認知機能不全)』と呼ばれる病気です。 高齢期に認知機能が緩やかに低下していき、結果として、複数の特徴的な行動障害を呈するようになる症候群を言います。 原因や病態はいまだ解明されておらず、疾患の特異的な変化は現在のところ見つかってないことが実際です。 (※以下では、認知機能不全症候群(高齢性認知機能不全)を『認知症』と表記しています。) 犬の認知症の症状とは? 犬の認知症でよく見られる症状としては、 ●吠えるようになる、夜鳴き ●寝なくなる ●動きが悪くなる ●夜間に活動的になる ●ウロウロする、徘徊 ●家の中で迷子になる ●部屋の角で動けなくなる ●飼い主さんに無関心になる ●粗相をする   …などと、個々の犬により、さまざまな症状を示します。 また、視覚などの感覚機能が低下したり、ふらつきや転倒、頭部の下垂や振戦といった歩行異常や姿勢の異常を併発することも多いです。...

犬の心臓病の原因や症状、治療法や予防法について

犬の心臓病の原因や症状、治療法や予防法について

愛犬が「心臓病です」と診断された際には、「治るのかな?」「今後どうなるのだろう…」と不安があることと思います。 昨今では、犬の心臓病に関しての診断技術の向上、薬の選択肢の拡大、手術施設の広がりなどにより、状態の大いなる改善や寿命を全うできるシーンも多くなってきました。 この記事では、犬の心臓病について、その原因や症状、治療法や予防法などについてお伝えしています。 「愛犬が心臓病と診断されました…」「自宅でできることはないかな?」など、愛犬の心臓病について詳しく知りたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。     犬の心臓病とは?その原因について 犬の心臓病には、生まれ持った奇形が原因となる先天的なもの(動脈管開存症や肺動脈狭窄症、大動脈弁狭窄症など)と、高齢期になってから発症する後天的なものがあります。 そのうち、犬の心臓病で最も多いのは、後天的な疾患である『僧帽弁閉鎖不全症;MR』という病気です。 犬の心臓には、左心房・左心室、右心房・右心室と4つの部屋があるのですが、左心房と左心室の間にある逆流防止弁が閉まりづらくなり、血液の逆流を生じる病気が僧帽弁閉鎖不全症です。 この病気には、どの犬種でもなる可能性がありますが、チワワやマルチーズなどの小型犬の高齢期に多く発症する傾向があります。 (以下では、僧帽弁閉鎖不全症を中心に解説していきます。)     犬の心臓病の症状 犬の心臓病として、よく思い浮かぶ症状は、『咳』だと思われます。 最初は、のどに何かが詰まったように吐き出す乾いた咳である『空咳』がよく見られます. 「カッ、カッ」「ケッ、ケッ」と聞こえることが多いですね。 この空咳は、病態の進行にともない、湿ったタイプの咳をすることが多くなります。 また、日中よりも夜間、暑い日よりも寒い日などに増える傾向があります。 ただ、必ず咳が出るというわけではないことに注意が必要です。 『なんとなく元気がない…』『なんとなく食欲がない…』といった、分かりづらい症状を示すこともあります。 「年のせいで散歩に行きたがらないのかな…」との思い込みが、実は心臓病のせいだった!ということもありますね。   心臓病の末期になると、『心原性肺水腫』といい、肺に水が溜まっている病態となることが多くあります。 このときには、呼吸困難や頻呼吸(浅速呼吸)などを呈し、努力呼吸を行うための特徴的な姿勢(頸部を伸ばす、開口呼吸、体位の変更困難など)を示します。 水におぼれてしまっている状態ですので、様子を見る猶予はなく、緊急的な処置が必要となります。 犬の心臓病の治療方法 犬の心臓病の治療方法ですが、緊急性があるか否かで変わります。 すなわち、心原性肺水腫などで呼吸困難を呈している場合には、速やかな酸素化、血圧の維持、肺水腫からの脱却処置が必要となります。...

犬の心臓病の原因や症状、治療法や予防法について

愛犬が「心臓病です」と診断された際には、「治るのかな?」「今後どうなるのだろう…」と不安があることと思います。 昨今では、犬の心臓病に関しての診断技術の向上、薬の選択肢の拡大、手術施設の広がりなどにより、状態の大いなる改善や寿命を全うできるシーンも多くなってきました。 この記事では、犬の心臓病について、その原因や症状、治療法や予防法などについてお伝えしています。 「愛犬が心臓病と診断されました…」「自宅でできることはないかな?」など、愛犬の心臓病について詳しく知りたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。     犬の心臓病とは?その原因について 犬の心臓病には、生まれ持った奇形が原因となる先天的なもの(動脈管開存症や肺動脈狭窄症、大動脈弁狭窄症など)と、高齢期になってから発症する後天的なものがあります。 そのうち、犬の心臓病で最も多いのは、後天的な疾患である『僧帽弁閉鎖不全症;MR』という病気です。 犬の心臓には、左心房・左心室、右心房・右心室と4つの部屋があるのですが、左心房と左心室の間にある逆流防止弁が閉まりづらくなり、血液の逆流を生じる病気が僧帽弁閉鎖不全症です。 この病気には、どの犬種でもなる可能性がありますが、チワワやマルチーズなどの小型犬の高齢期に多く発症する傾向があります。 (以下では、僧帽弁閉鎖不全症を中心に解説していきます。)     犬の心臓病の症状 犬の心臓病として、よく思い浮かぶ症状は、『咳』だと思われます。 最初は、のどに何かが詰まったように吐き出す乾いた咳である『空咳』がよく見られます. 「カッ、カッ」「ケッ、ケッ」と聞こえることが多いですね。 この空咳は、病態の進行にともない、湿ったタイプの咳をすることが多くなります。 また、日中よりも夜間、暑い日よりも寒い日などに増える傾向があります。 ただ、必ず咳が出るというわけではないことに注意が必要です。 『なんとなく元気がない…』『なんとなく食欲がない…』といった、分かりづらい症状を示すこともあります。 「年のせいで散歩に行きたがらないのかな…」との思い込みが、実は心臓病のせいだった!ということもありますね。   心臓病の末期になると、『心原性肺水腫』といい、肺に水が溜まっている病態となることが多くあります。 このときには、呼吸困難や頻呼吸(浅速呼吸)などを呈し、努力呼吸を行うための特徴的な姿勢(頸部を伸ばす、開口呼吸、体位の変更困難など)を示します。 水におぼれてしまっている状態ですので、様子を見る猶予はなく、緊急的な処置が必要となります。 犬の心臓病の治療方法 犬の心臓病の治療方法ですが、緊急性があるか否かで変わります。 すなわち、心原性肺水腫などで呼吸困難を呈している場合には、速やかな酸素化、血圧の維持、肺水腫からの脱却処置が必要となります。...

犬のアレルギーの症状や治療法について

犬のアレルギーの症状や治療法について

最近では、環境衛生の向上から、ワンちゃんもアレルギー疾患になってしまうことが多くあります。 犬のアレルギーの症状は、強いかゆみや外耳炎などを示すことが多く、下痢や嘔吐などといった消化器症状を呈すこともよくあります。 この記事では、犬のアレルギーについて、症状や検査方法、治療法などをお伝えしています。 「愛犬のかゆみが治らないです…」「慢性的な下痢や嘔吐があります…」という場合には、ぜひ読んでみてくださいね。     犬のアレルギーとは?好発品種は? 人においても、花粉症をはじめとして、さまざまなアレルギー疾患が見られます。 これはワンちゃんでも同じであり、アレルギー症状に悩んでいる子は多くいます。 特に犬では、食事が原因である食物アレルギーが多く発生します。 そもそも、アレルギーとは、ある特定の異物に対して、それを排除しようとする免疫反応が過剰に起きた状態です。 本来無害であるはずの食べ物に対して、からだが過剰に反応し、有害な症状が生じてしまうのです。 好発品種としては、 ●ミニチュア・ダックスフンド ●フレンチ・ブルドッグ ●アメリカン・コッカー・スパニエル ●ミニチュア・シュナウザー ●パグ などがあります。 (以下では犬に多い食物アレルギーについて、単にアレルギーと表記しています。) 犬のアレルギーの症状 犬におけるアレルギーの症状としては、 ●軟便 ●ゼリー状の粘液便 ●血便 ●しぶり、なんどもトイレに行く ●排便回数の増加 ●おなかが鳴る ●嘔吐、よだれ といった消化器症状に加えて、...

犬のアレルギーの症状や治療法について

最近では、環境衛生の向上から、ワンちゃんもアレルギー疾患になってしまうことが多くあります。 犬のアレルギーの症状は、強いかゆみや外耳炎などを示すことが多く、下痢や嘔吐などといった消化器症状を呈すこともよくあります。 この記事では、犬のアレルギーについて、症状や検査方法、治療法などをお伝えしています。 「愛犬のかゆみが治らないです…」「慢性的な下痢や嘔吐があります…」という場合には、ぜひ読んでみてくださいね。     犬のアレルギーとは?好発品種は? 人においても、花粉症をはじめとして、さまざまなアレルギー疾患が見られます。 これはワンちゃんでも同じであり、アレルギー症状に悩んでいる子は多くいます。 特に犬では、食事が原因である食物アレルギーが多く発生します。 そもそも、アレルギーとは、ある特定の異物に対して、それを排除しようとする免疫反応が過剰に起きた状態です。 本来無害であるはずの食べ物に対して、からだが過剰に反応し、有害な症状が生じてしまうのです。 好発品種としては、 ●ミニチュア・ダックスフンド ●フレンチ・ブルドッグ ●アメリカン・コッカー・スパニエル ●ミニチュア・シュナウザー ●パグ などがあります。 (以下では犬に多い食物アレルギーについて、単にアレルギーと表記しています。) 犬のアレルギーの症状 犬におけるアレルギーの症状としては、 ●軟便 ●ゼリー状の粘液便 ●血便 ●しぶり、なんどもトイレに行く ●排便回数の増加 ●おなかが鳴る ●嘔吐、よだれ といった消化器症状に加えて、...